天皇陛下はきょう、64歳の誕生日を迎えられました。会見では、メジャーリーグの大谷翔平選手や将棋の藤井聡太八冠ら、若い世代の活躍について思いを述べられました。

小雨が降る、けさの皇居前広場。

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「足元に気をつけて、ゆっくりとお進みください」

多くの人が傘をさしながら向かう先は、皇居・宮殿前です。

きょう、天皇陛下の64歳の誕生日を祝う一般参賀が行われました。皇后さま、愛子さま、秋篠宮ご夫妻、佳子さまとともに、宮殿のベランダに立たれると…。

「冷たい雨が降る厳しい寒さの中、誕生日にこのように来ていただき、皆さんから祝って頂くことを誠に有り難く思います。先月発生した能登半島地震によって亡くなられた方々に改めて哀悼の意を表するとともに、ご遺族と被災された方々に心からお見舞いをお伝えいたします」

今年はマスク無しで、にこやかな表情を見せながら、訪れた人たちの祝福に応えられました。

今回は4年ぶりに抽選なしで希望者が入場できる形に。およそ1万3000人が集まったといいます。

訪れた人
「震災のことを言っていたので、お言葉の時に涙がぽろぽろ出てきた」

父親と訪れた小学5年の男の子も。

小学5年生
「石川県の地震や、悪天候でも来てくれてありがとう、というお言葉が心に残った。日本国民の象徴だと、しみじみ感じた」

誕生日に先立って行われた記者会見では、この1年を振り返る中で、若い世代の活躍について思いを述べられました。

「大谷翔平選手が、史上初となる2度目の満票選出でのMVPに選ばれたこと。若い世代の人々が、日々の努力の積み重ねにより、新たな世界を切り開いていく姿は、私たちに明るい夢と希望を与えてくれました」

また、日本赤十字社への就職が決まった長女・愛子さまについては…。

「人のために何か出来ればという思いを以前から持っていたように思います。社会人の一人として成長していってくれることを願っています」

陛下の誕生日の行事は、夕方まで続きました。