2月15日、北朝鮮の金正恩総書記の妹・与正氏が拉致問題について異例の談話を発表しました。

その中で与正氏は、拉致問題は「解決済みだ」とした上で…
「日本がこの問題を障害にしなければ、岸田総理が平壌を訪問する日が来るかもしれない」としています。

これを受けて林芳正官房長官は「拉致問題がすでに解決されたという主張は受け入れられない」と強調しました。

「談話を発出したことには留意をしております」
「評価を含めて、それ以上の詳細については、今後の交渉に影響を及ぼす恐れがあるため、明らかにすることは差し控えたいと考えております」

こうした一連の動きを受けて、特定失踪者・大澤孝司さんの兄である大澤昭一さんは、前向きな言葉を口にしました。

「対話ができる日が近くにありそうだということになれば、なんとかこのチャンスを掴んでもらいたい。『私の弟もいるんですよ！』と、特定失踪者も含めて、とにかく生きている日本人をこの際に救い出してください」