弟・大澤孝司さんの突然の失踪から50年…

兄の昭一さんは、新たな取り組みを始めました。
弟・孝司さんへの思いを、ユーチューブ動画でも語るというものです。

【兄・大澤昭一さん】
「今、私も88歳になりました。この先もう1年もつか、2年もつか、の限界まで来ているんですけども、まだ可能性はあるので、そこに望みをかけて、なんとか孝司と再会する機会を与えてもらえるよう神に祈っています」

北朝鮮による拉致の疑いのある失踪事件についての調査を行い救出を目指す民間団体『特定失踪者問題調査会』の荒木和博代表が、特定失踪者の家族の声をできるだけ多く映像に残しておこうと全国をまわっています。

昭一さんがこのYouTubeでの発信を決めたのは、『“特定失踪者”のことを知ってほしい』という思い。ただそれだけです。

【特定失踪者・大澤孝司さんの兄 大澤昭一さん】
「特定失踪者は、横田さんたちほど知られていないのが現状だと思います。私の立場で一番歯がゆいのは『認定』という言葉。認定されてもらえない限り私たちは駄目なんだと思いながら、それ一本で活動を進めています」

【特定失踪者問題調査会 荒木和博代表】
「拉致被害者の5人の方々が日本に帰ってきてから22年が経ってしまって…。知らない若い世代は多いですから、やはり知っていただくと」

2002年以降、北朝鮮による日本人拉致問題には何も進展がないままです。