“命の重さは男性と対等”妊婦向けの軍服も
会を主催した国会議員のイリーナ・ニコラクさんは、「軍服」を作ることが最初の課題だったと話します。

女性兵士支援団体「Arm Women Now」イリーナ・ニコラク代表
「軍では全てのものが男性のために作られていました。軍服はおしゃれとか、そうした話ではなく、命に直結する話なんです」

サイズが合わない軍服では俊敏に動くことができず、戦場では一寸の差が命取りになります。ただサイズを合わせるだけでなく、女性たちに“自分たちの命の重さが男性と対等である”と感じてもらうことが重要だといいます。

イリーナ・ニコラク代表
「この軍服を作ることによって、女性が男性と対等な軍の一員だと実感し、キャリアを築こうと思ってもらいたいです」
イリーナさんたちのプロジェクト「Arm Women Now」では、これまでに6500人の女性に軍服を提供してきました。また、「妊娠しても軍の活動を続けたい」そんなニーズに応え、こんな軍服もあるといいます。

岡村佐枝子記者
「妊婦の人向けの軍服は、お腹まわりの部分に伸縮性のある素材が使われています」

さらに国内では、女性を取り巻く環境に変化が起きています。ウクライナ政府は、兵士不足に対応するため、2023年10月に女性の医療従事者に対し、動員に備える「兵役の登録」を改めて義務付けました。
ハンナさんは、女性の動員は体制が整ってからにすべきだとしつつ、「ロシアとの戦いが終わるまで自分自身は前線に立ち続ける」といいます。

ハンナ・ヴァシクさん
「自分たちを守るためには強力な軍隊を持つ以外選択肢はないんです。戦争が終わったら犬を飼って、緑に囲まれ静かに暮らしたい、そんなささやかな夢があります」