東京都心の路線バスが、いま相次いで廃止・減便、そして値上げを発表しています。身近な生活の足に、いま何が起きているのでしょうか。
バス運転手 すでに2.1万人不足か
日比麻音子キャスター:
「2024年問題」、運転手が不足しているという状況も明らかになってきました。

3月16日から小田急バスがダイヤを改正します。
【廃止】都内トップクラスの長さのある路線も含め3路線
【一部廃止(土日は運休など)】3路線
【減便】平日:7.5%減、土曜日:8.5%減、休日:11.3%減
一体どうしてなのか、小田急バス担当者によりますと、「慢性的な乗務員不足が理由です。他の交通機関で代用できる路線を中心に、廃止・減便します」ということなんです。

この「運転手不足」というのは深刻な事態となっています。2019年頃には運転者数が13.2万人ほどいましたが2023年には11.1万人に。路線維持に必要な人員が12.1万人なのですが、運転者数は右肩下がりとなっています。
さらに「2024年問題」として、▼時間外労働に上限ができたり、▼休憩時間の改正がされ、路線維持に必要な人員がさらに8000人ほど増えたにも関わらず、運転者数が減っているということになります。なので2024年問題としては、2.1万人不足するのではといった試算も出ています。