選挙ウォッチャーちだいさん
「自民党の裏金問題や統一教会の問題があり、八王子市は萩生田光一自民党前政調会長の地盤。自民・公明が推薦した候補が引き続き勝てるのか、すごく注目されていた。小池都知事は他の都民ファーストの会の元都議の候補を応援すると思われていたが、初宿氏を応援するということで驚くとともに、選挙戦では非常に重要な場面だった。非常にピリピリしていた」

交番に連れて行かれた長谷川さんは警察官と押し問答となり、1時間後ようやく身分証を提示して解放されたという。警察からは男性が主張した選挙妨害などの指摘はとくになかったという。長谷川さんを強制的に交番に連れて行った法的根拠は何か、民間人による排除について認識していたのか、警視庁に質問書を送ったところ以下の回答が来た。
警視庁の回答
「ご指摘の街頭演説において、聴衆の男性と選挙スタッフがトラブルとなった事案については、当事者からの訴え出を受け、警視庁として必要な対応をしていますが、個別の事案に関することであり、詳細についてはお答えを差し控えます」
長谷川さんは、小池知事にヤジを飛ばした理由を次のように語る。
「関東大震災の朝鮮人犠牲者追悼式典で歴代の都知事は追悼文を送っていたが、小池氏が東京都知事になって止めてしまった。それは差別だろうと思って、意見表明するチャンスだと思った」
長谷川さんは特定の政治団体に入っていないという。ヤジを飛ばしたきっかけは、札幌で起きたヤジ排除問題を報道で知ったからだという。
「それまで自分はヤジを飛ばしたことはなかった。札幌のことを知って、すごい勇気だと思った。報道を見ただけで自分は何もしないと世の中変わらないと思って、そういう思いがあって自分も声を上げようと思った。札幌のヤジ問題に勇気をもらって、自分が行動していることが多い」
翌日の1月20日。横山町公園で行われた初宿氏の街頭演説。この日は、東京維新の会代表の柳ヶ瀬裕文参院議員が応援演説に来ることになっていた。長谷川さんは街宣車から10メートルほどの距離で再びヤジを飛ばした。