理事長の息子「自己破産するのは本当に知らなかった」

 しかし取材班は、ミナミの矯正歯科で一時は共に働いていた歯科医でもある理事長の息子に話を聞くことができた。

 (記者)「患者で困っている方がたくさんいらっしゃるんですけれども、それについてはどういうふうに受け止めておられますか?」
 (理事長の息子)「患者さんに関してはすごくかわいそうだなと思いますけど、そりゃ。(理事長は)器用だなと思っていましたけどね。上手だなと思っていましたけど」
 (記者)「お金の件で困っているという話はなかった?」
 (理事長の息子)「僕は自己破産するのも本当に知らなかったんですよ。税理士さんから聞いて知ったんですよ。父とは本当に1年ちょっと連絡をとっていなかったので。お金のことはまったく僕は知らなかったんですよ。うまくいってるものだと思うじゃないですか、あんなふうになっていたら。たぶん父としてもプライドがあったんじゃないかなと思って、僕に言ったら恥ずかしいみたいな。ひとまず謝罪はするべきだと思いますし、経営責任はもちろんあると」

 矯正歯科を運営していた医療法人の代理人弁護士は取材に対して「コメントをすることはできません」としている。