谷内さんの友人
「まだ使えるものは使うんでしょ、大事に扱わないとね。」
この日、工場の片づけ作業を手伝おうと、新潟からやってきた布川哲さんと佐々木松太さん。布川さんは、谷内さんが通っていた陸上自衛隊少年工科学校時代の友人で、8年ぶりの再会です。

布川哲さん
「ゴミ袋や女性ナプキン、常備薬とか持ってきた。彼のSNSを見て『早いうちに手伝いに行くよ』と伝えた。元気でいてくれることが嬉しい。本当に何も変わらないね」
谷内孝行さん
「本当に嬉しい。辛い時に助けてくれる人がいて心強い」
2次避難などで町を離れたり、住む家を無くして避難生活を強いられている常連客が多くいる今、店を再開できたとしても売り上げが戻ってくることはないと話す谷内さん。それでも「もう一度この地で豆腐を届けたい」と前を向き続けます。

谷内孝行さん
「『いつまでも豆腐待ってるよ』というメッセージをいただいて。時間が掛かるかもしれないがもう一度豆腐を作りたい。家がなくなった人や、これから能登に戻ってこれるか不安を持っている人たちに、町野でもう一度踏ん張っている姿を見せたい」