壮大なプロジェクト。けれど、けっして無謀な構想ではないと只野さんは考えています。

只野哲也さん:
「自分たちがあそこをどうしたいか、そのためにはこのくらいお金が必要なんだっていうのに賛同して、お金だけじゃなくていろんな協力をしてくれる方のところへ行って、ひたすら話をするだけかなという風に思うので」

チーム大川の話し合いの翌日、うれしいことがありました。

支援者も現る、真の復興へ

菅原修一さん:
「やっときた~。ということで持ってきました」
只野さん:
「ありがとうございます」

コンテナハウスの施工を手掛ける企業の菅原修一さん。事務所などに使えるコンテナハウス2台をチーム大川に無償で提供することを決め運んできてくれたのです。

只野哲也さん:
「写真とかで話は伺っていたんですけど、やっぱり現物見ると全然スケールが違ってより大きく感じる」
菅原修一さん:
「本人や関係のある人たちと話してみてその思いっていうのが凄く伝わってきた。只野さんには全国にいる人たちに、いつ何時どこでなにが起こるかわからないので(災害を)教え伝えるような、もしくは今の現実を学んでもらえるような場所づくりを広めてもらいたい」

今はまだ、コンテナハウスが2つだけ。それでも震災13年で踏み出した大きな一歩です。

只野哲也さん:
「そもそもあの時の校舎を残す時の自分たちが、どういう熱量で、どういう風な気持ちで望んでたのかっていうのも、やはり忘れてる節がすごくあるので。建物ありきじゃなくて、その建物があることによって、ソフトの面が本当の意味での復興に向かうような最初の要というか、最初の土台となるようなものができたらいいなと思っている」

只野さんが施設の整備を目指す空き地は石巻市が所有する公有地です。すでに市から土地を借り受けていて年内のオープンを目指し、準備を進めているということです。