■同性婚の結婚式を行う神社「政治と距離を置く姿勢貫く」



なかには独自の取り組みを行っている神社もあります。川崎市にある若宮八幡宮では1998年に同性カップルの神前式を初めて執り行いました。これまでに6組ほどが式を挙げたといいます。

ーー式の挙げ方に異性カップルとの違いはありますか?

若宮八幡宮 宮司
「基本的にはございません。結婚されたときに、同性だろうが異性だろうが『2人の新しい門出に幸せがありますことを』と神主の方からもご挨拶申し上げておりますので、その気持ちには偽りがないかと思います」

この神社は神道政治連盟に加盟していません。理由について聞くと・・・

若宮八幡宮 宮司
政治と距離を置くという姿勢を保つという考え方の下にその姿勢を貫いております。神社というのは基本的にみんなのものだという。神道ってのはこういうものだ、これが正しいんだっていう姿勢ではなくてそれぞれにみんな正しいと思っていることがあって、区別もしないし、定義もしませんよと」


神社へのアンケートを行うプロジェクトの発起人の1人は、宗教が政治に持ち込まれることの問題点を指摘します。

私のお賽銭のゆくえプロジェクト 井田奈穂さん
「すごく宗教団体の側を向いて政治をしてるんじゃないかというふうに思う。国会議員というのは1人でも多くの人が困らないようにするための制度設計をするお仕事だと私は理解をしているので、(特定の)家族観によって非常に苦しんでいる人が今後も救われない制度でいいのかというと、そうは思わない」