7月18日、名古屋の南山大学に新しい学食がオープンしました。コロナ禍での運営は厳しさが増していますが、スイーツが売りの学食の新展開です。その背景には何が?


(学生)
「めちゃくちゃ桃が甘くて美味しいです」


桃の果肉たっぷりのショートケーキに…、マンゴーのジュレが層になった絶品プリン。ここは、名古屋の南山大学に18日、お目見えした学食の一つなんです。


唐揚げやオムライスなど定番の学食メニューも、もちろん食べられますが、約20種類のスイーツが常時楽しめるのが売り。


(学生)
「学食で売っているものとは思えないほど、おいしかった」


提供するスイーツは1つが400円から500円台がメイン。一番高いのはこちら「プレミアムバニラプリン」700円です。学食としては正直高い値段設定だと感じますが、大学側は複数ある学食それぞれの特徴が大事なんだと考えています。でも…。


(学校法人南山学園 福田尚登・大学本部長)
「学生食堂は非常に儲かりにくい業態。コロナが追い打ちになって、前の業者が撤退した」


実は6つあった学食のうち2つが、おととし4月から休業。そして1つが、おととし10月に撤退。コロナ禍で大学が一時全てオンライン授業にシフトしたことで、そのあおりを受けました。


しかし、撤退した学食の後に今回参入したのは、東京・横浜・名古屋でスイーツ専門店など8店舗を展開している業者でした。


(SWEETS MAGIC Lab. 石川靖・店長)
「他の学食は平均が400~500円と価格設定が安め。若干高めではあるが味に自信を持っている。カバーできるくらいの値段設定になっている」


想定する客単価は食事とデザート合わせて約1000円。クオリティーの高い味を喜んでくれるのは学生以外にもいるはずと目論んでいます。


(SWEETS MAGIC Lab. 石川靖・店長)
「南山大学の学生もそうだが、近隣の人も取り込んで運営していきたい」


(学校法人 南山学園 福田尚登・大学本部長)
「学生が集まる場所・快適に過ごせる場所・楽しめる場所になってほしい」

学内の他の3つの学食が500円ワンコインで、おつりがくるメニューを展開する中で、「クオリティ・ファースト」でコロナ禍でも長~く愛される学食を目指します。