雪を活用した天然の冷蔵庫『雪室(ゆきむろ)』の準備が、長野県山ノ内町で始まりました。
除雪車でコンテナに詰めているのは、この冬降った雪。
わずか1分足らずで、1トンが入るコンテナ5つが、いっぱいになりました。
山ノ内町では、10年ほど前から、この雪を活用した天然の冷蔵庫『雪室』を作っています。
雪室の中は、温度が0度ほどで、湿度はほぼ100%と、年間を通して変わらず、フルーツや日本酒などの保存や熟成には理想的な環境です。
しかし…
山ノ内町環境係・養田武(ようだ・たけし)係長:
「こんなに少ないことはないのではというくらい少ない。(例年)この部屋いっぱいになるくらいの量だが、どこまで雪を詰められるかちょっと心配ではある」
雪室があるのは、町内でも特に雪が深いことで知られる須賀川(すがかわ)地区。
例年、この時期は2メートル以上の積雪がありますが、2024年は半分以下しかありません。
19日は雪室に雪を入れる作業が行われましたが、150トン入る倉庫に入った雪の量は、例年の8割ほど。
2023年に詰め込んだ雪は、夏の暑さで11月上旬には全て解けてしまったということで、雪が少ない2024年はさらに解けるのが早いのでは、と心配されています。
山ノ内町・環境係養田武係長:
「大変心配はしているが、自然のものなので、こればかりは仕方がないのかなと。(雪は)何かと邪魔者扱いされるところもあるが、雪を上手く活用していければと思う」
厄介者になりがちな雪を生かした『天然の冷蔵庫』。
町では自然の力を今後も活用していきたいと考えています。
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