大河信濃川の河口に広がるウォーターフロント『万代テラス』の賑わい創出には、別のハードルもありました。

万代テラスの事業について新潟県から委託を受けているピーエイ・施設運用事業部 部長の莨谷大さんは、「万代テラスは新潟県の管理なんですけど、例えばこのトイレは新潟市中央区建設課の管理…」と、悩ましさを打ち明けます。

「管理者が違うので、あそこに見える水道は我々の事業では使っちゃいけない。トイレでも、イベント用にトイレットペーパーを増やしたりを勝手にできない。ハンドソープを勝手に置けない…」

また、万代テラスを利用する団体からは、「冬は天気が不安定で、にぎわい創出には屋根のある広いスペースが必要だ」とも話しています。

【新潟モルッククラブ 木村有希会長】
「毎週活動をしているが、どうしても雨の日にあたる。雨をしのげる場所があったらうれしい」

ピーエイの莨谷さんは「さらなる環境整備が進めば、外から来た人を引き付けることにもつながる」とも話しています。

「地域のいろいろな方に『万代テラスいいよね。もっと使ってみよ』って思っていただくこと。そして、新潟以外から来た方が『せっかくだから万代テラスに行ってみよう』となること。この2つを実現できるんじゃないかなと思っています」