東京五輪男子200mバタフライで銀メダルを獲得した日本のエース・本多灯(22・イトマン東京)がカタール・ドーハで行われている水泳世界選手権の200mバタフライ決勝に出場し、金メダルを獲得する快挙を成し遂げた。

準決勝で2位通過を果たした本多はライバルとなる同1位通過のA.ラッツェッティ(24・イタリア)と互角のレースを繰り広げた。レース序盤から両者が競り合う展開となり、150m地点の最終ターンを本多・ラッツェッティ2人が同タイムで折り返した。

世界選手権 200mバタフライ決勝で力泳する本多灯(カタール・ドーハ)

残り50m、チカラの差を見せつけたのは本多灯だった。ラスト10mでラッツェッティを引き離し、1分53秒88でフィニッシュ。満面の笑みでガッツポーズを見せた。

本多はドーハへ出発する直前に左足首を捻挫。「そっちの方に意識がいっていた」と、振り返りつつも、けがの不安を感じさせないレースとなったようだ。レース後のインタビューでは、「本当に嬉しいです。それだけです」「僕のチャーミングポイントになっている笑顔を絶やさずにレースができた」と語り、パリ五輪でのメダルを期待させるレースとなった。