スウェーデンのNATO=北大西洋条約機構への加盟についてトルコ議会は23日、承認する法案を可決しました。これでトルコの批准手続きは事実上完了し、残るハンガリーの対応が焦点となります。

トルコ議会は23日、スウェーデンのNATO加盟を承認する法案について審議し、賛成多数で可決しました。数日中にエルドアン大統領が署名すれば、批准手続きが完了します。

スウェーデンはおととし5月、NATOに加盟申請しましたが、トルコがクルド人武装勢力をめぐるテロ対策が不十分だと対応を要求。その後、スウェーデンが加盟条件を満たしたとして去年7月に容認に転じていました。

一方、トルコが反対し続けたのは、アメリカからF16戦闘機の売却承認を引き出すためだったともみられています。

NATO加盟には全ての加盟国の批准が必要で、トルコ以外で批准手続きを終えていないハンガリーの対応が焦点となりますが、オルバン首相は23日、旧ツイッター「X」でスウェーデンのクリステション首相を交渉のためハンガリーに招いたことを明らかにしています。