損害保険大手の東京海上日動火災は、広瀬伸一社長が退任し、後任に執行役員の城田宏明氏が昇格する人事を発表しました。

東京海上日動火災 城田宏明 新社長
「ビッグモーターの不正請求や保険料調整事案等で、関係者の皆様に大変なご迷惑とご心配をおかけしております。私からもお詫びを申し上げます。お客様起点で、これまでのビジネスモデルを真摯に見直すことを含めまして、信頼回復に向け取り組んでいく必要があるというふうに考えています」

東京海上日動火災によりますと、来年4月1日付で広瀬伸一氏(64)が社長職から退き、後任に執行役員の城田宏明氏(54)が昇格します。広瀬氏は代表権のない会長に就きます。

城田氏は1992年に当時の東京海上火災保険に入社し、現在は営業企画部長として営業戦略の統括を担っています。

役員33人を抜き、54歳という異例の若さで社長に抜擢された理由については…

東京海上ホールディングス 小宮暁 社長
「(社長と会長が)同時交代をすることのリスク、これを避けたいということがあったということと、変革あるいは成長のギアを上げて加速したいということ。(城田氏は)十分に変革力を持っている。それから社員をまとめて巻き込んでやっていく力も持ってる」

親会社である東京海上ホールディングスの小宮暁社長は、国内の損保事業を取り巻く環境が厳しくなる中、経営トップの若返りを図ることで改革を推し進める考えを示しました。

一方、損保業界をめぐっては、ビッグモーターによる保険金の不正請求問題のほか、企業向け保険のカルテル問題では公正取引委員会が大手4社に立ち入り検査に入るなど問題が相次いでいます。

今回の人事について、東京海上ホールディングスの小宮社長は「従前から決まっていたことで、不適切な事案と関係はない」と話し、広瀬氏の引責辞任を否定しました。

また、一連の問題で親会社としての責任については、「特別委員会の調査や金融庁の処分などを踏まえて、今後考えていきたい」と話すに留めました。