総務省は“プラチナバンド”と呼ばれる屋内でもつながりやすい携帯電話の周波数帯のうち、一部の割り当てに向けて事業者からの申請を受け付けた結果、楽天モバイルの1社から申請があったと発表しました。

屋内や地下でもつながりやすい携帯電話の周波数帯“プラチナバンド”。総務省は現在使われていないプラチナバンドの一部を割り当てる方針で、先月29日まで割り当てを希望する事業者からの申請を受け付けました。

その結果、申請したのは楽天モバイルの1社だけだったと発表しました。

総務省は楽天モバイルが今後10年間のうちに単年度黒字を達成できるのかなど審査を行い、有識者会議での議論を経て、早ければ今月中にも割り当てを決定します。

プラチナバンドをめぐっては現在、NTTドコモやKDDI、ソフトバンクには割り当てられているものの、後から参入した楽天モバイルには割り当てられておらず、割り当てを強く求めていました。

楽天モバイルはプラチナバンドの運用開始に向けて、すでに準備をしているということで、割り当てが決まれば、年末にも電波を発射できるとしています。

ただ、楽天モバイルの契約者数は今年8月に500万回線を超えたばかりで、数千万件の回線契約数を持つNTTドコモやKDDI、ソフトバンクとのシェア争いの中で黒字化を達成できるのかは不透明です。