水産庁は福島第一原発に溜まる処理水が海に放出された場合、水産物に含まれるトリチウムの量を短時間で調べる「迅速分析」を行うと発表しました。
東京電力・福島第一原発に溜まる処理水をめぐって、政府は今年夏ごろに海への放出を始める方針です。
水産庁は処理水が海に放出された場合、漁船の操業自粛エリアとなっている原発から半径10キロメートル以内で取ったヒラメなどのトリチウムの濃度を測定するということです。放出直後のおよそ1か月は、原則、毎日調査を行います。
水産庁によりますと、通常、水産物のトリチウムの分析には1か月以上かかりますが、ミンチ状にした魚肉を燃やして、水分だけを回収する「迅速分析」の方法をとることで、翌日にも結果が得られるということです。
水産庁は、結果を水揚げの翌々日までに公表する方針で、国内外での風評被害を防ぐ狙いです。

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