化粧品大手の資生堂はことし1月から6月までの決算で、工場を譲渡したことによる構造改革費用の影響で最終利益が27%減少して、117億円だったと発表しました。

資生堂が発表したことし1月から6月までの連結決算によりますと、売上高が前の年の同じ時期に比べ0.2%増えて4941億円に、最終利益は、27.7%減って117億円となりました。

新型コロナの5類移行を受け、国内の化粧品需要が着実に回復した一方で、工場を譲渡したことによる構造改革費用などの影響を受けたことが主な要因です。

事業別では日本事業の売上高は、8.2%増えて1252億円と「クレ・ド・ポーボーテ」など中・高価格帯の商品が好調。

また中国では、グローバルブランド「SHISEIDO」の実店舗での販売が伸びるなど、売上高は12.8%増えて1306億円となりました。

その他、「NARS」や「DrunkElephant」などの売上が欧米で好調で、全体をけん引しているとしています。