ビッグモーターがゴルフボールなどで車をわざと傷つけ保険金を不正に水増し請求していた問題で、「工場長から不正の指示があった」との内部告発者の証言が書き換えられていたことがわかりました。
関係者によりますと、去年、ビッグモーターの社内で車を傷つけて保険金を不正に請求しているという内部告発があったことを受け、ビッグモーター側が工場の従業員にアンケート調査を行いました。アンケート調査には損保ジャパンの出向者も加わっていて、その際、内部告発した従業員は「工場長から不正の指示があった」と回答しました。
しかし、去年夏にビッグモーターが損保各社に報告した際には、「指示はなかった」と書き換えられていたということです。
損保ジャパンは工場長による不正行為の指示と、報告書が書き換えられている可能性があることを把握していましたが、ビッグモーターが「従業員のスキル不足が原因」などと説明し、再発防止策を示したことを受け、一度取りやめた事故車のビッグモーターへの紹介を再開していました。
損保ジャパン 白川儀一 社長(きのう)
「再開の判断したのはあまりに軽率だった。今振り返ると、もっともっと調査をすべきだったと反省」
損保ジャパンは今後、客観的な調査を行うために外部弁護士による調査委員会を設置するとしています。

エヌビディア、コアウィーブと63億ドルのクラウド契約-AI普及後押し