保険金を不正に水増し請求した問題に関連し、中古車販売大手「ビッグモーター」の兼重宏行社長が報道への批判を含む文章を店長宛に送っていたことについて、会社側は取材に対し「社長が従業員向けに送ったもの」と事実関係を認めました。
文章はビッグモーターの兼重宏行社長からLINEで各店舗の店長宛に送られたもので、今回の保険金不正請求に関連して次のように書かれていました。
兼重宏行社長からのLINEメッセージ
「メディアの常として、全社員の2%に満たない一部のBP(板金塗装)社員の過去の不祥事でも、世間の関心を集めるために、会社全体の組織ぐるみだと決めつけて報道しています。特に、今回の件には一切関係ない、店舗とサービス工場の写真を使って、記事、動画を流しています。前回も流しましたが、営業メンバーとサービスの皆さんは、大変だと思いますが、これまで以上に、お客様に親切で誠意ある対応で、クオリティの高い、商品、サービスの提供をお願いします。会社も保険金不正請求問題の早期解消と信頼回復にメンバーを増員して、全力で対応していきます。」
この文章についてビッグモーターは今日までにJNNの取材に対して、「文章については、当社兼重社長が従業員を激励するために送ったものになります」と事実関係を認めた上で、「不適切な内容が含まれていることについて猛省しております」とコメントしました。
ビッグモーターは、今回の問題について記者会見は行なっていないほか、国交省の聴取にも今までのところ応じていないため、説明責任を問う声が上がっています。

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