きょうの東京株式市場で日経平均株価は335円値下がりの3万3370円で取引を終えました。

為替相場で一時1ドル=141円台後半をつけるなど、およそ7か月ぶりの水準まで円安が進行したことが支えとなり、午前は小幅な値上がりで取引を終えたものの、午後に入って売りが先行し、値下がりに転じました。

日経平均株価は今月に入って2800円以上値上がりし、連日でバブル期の最高値を更新するなど急ピッチでの上昇が続いていました。

これに対し、市場には警戒感も広がっていたほか、一時は1ドル=142円台に迫っていた円安が一服したことも相場の押し下げ要因となり、下げ幅は一時400円を超えました。

ニッセイ基礎研究所チーフ株式ストラテジストの井出真吾氏は、「先週で日本や欧米の中央銀行の金融政策を決める会合が終わり、買い材料が出尽くしてしまった。株価の急上昇に対する警戒感から利益確定の売りは出やすい状況だ」と話しています。