きょう、長野県の軽井沢。平日の昼間にもかかわらず、別荘地の通りには人、人、人。ただ、目的は観光ではないようで…

「上と下を合わせて…」

カメラを向けているのは“電柱”です。

プレイヤー
「誰も撮ってないようなところを探して歩いています」
「たまらなく楽しい」

これは、「ポケモンGO」のように位置情報を使ったゲーム。「電柱」を撮影し、位置情報とあわせて投稿することでポイントを獲得でき、決済でも利用可能です。

「TEKKON」というゲームで、世界でユーザー数はおよそ13万人にものぼります。

実はこのゲーム、「社会貢献」という一面も…

ホールアースファウンデーション 日本法人 沓沢 拓 CEO
「(インフラを)自治体や電力会社が人力で管理していくのは、非常に労力がかかる。市民の皆さんがゲーム感覚で写真を撮って、効率的にインフラの維持管理を行っていく」

企業側は、プレーヤーが撮影した大量の電柱の写真データを購入することで現場に出向く点検を減らせるほか、AIに学習させるためのデータ集めにもなるといいます。

社会に貢献したいと思う人たちがTEKKONに参加し、報酬ポイントの後押しもあって成り立っているのです。

富士通 エネルギー事業部 宗安 智さん
「(インフラの)データ収集は今後必要になると思うので、そういった意味でも大きく期待している」

“市民が楽しんで参加しながら社会課題も解決できる”。今後も全国各地で開催する予定だということです。