経済産業省は、AI=人工知能向けの消費電力が少ない半導体について、国内の開発拠点を整備することなどを盛り込んだ新たな戦略を公表しました。

西村経済産業大臣
「日本の半導体・デジタル戦略、まさに世界をリードしていけるように取り組んでいきたい」

経産省は、半導体やデジタル産業の成長戦略を議論する有識者会議で、おととし策定した産業戦略の改定案を示しました。

改定案では、電力調達も大きな課題となるなか、AI向けの高性能で消費電力の少ない半導体の供給力を高めるため、国内の開発拠点を整備する必要性を指摘しました。

また、東京や関西エリアに集中しているデータセンターについて、大規模災害に備える観点などから、北海道と九州エリアを新たな中核拠点として整備し、インフラ網をより強固にすることも明示しました。

経産省は有識者会議での議論を踏まえ、政府が6月に閣議決定する予定のいわゆる「骨太の方針」への反映を目指します。