百貨店の伊勢丹新宿本店は、バブル期を超える過去最高の売り上げを記録し、三越伊勢丹ホールディングスのグループ全体での最終利益も2.6倍になりました。

三越伊勢丹ホールディングスが発表した今年3月までの1年間のグループ全体の決算によりますと、売上高は前の年に比べて16.5%増えて4874億円でした。最終的な利益はおよそ2.6倍の323億円となりました。

特に、伊勢丹新宿本店の売り上げは3270億円を超え、1991年のバブル期の売上高を更新し、過去最高となりました。

新型コロナの影響で制限されていた外出の機会が復活したことや、富裕層向けの外商が好調だったということです。

三越伊勢丹ホールディングス 細谷敏幸社長
「(入店客数は)百貨店の本来の中心顧客であるミドル&シニアのお客様たちが戻ってくることによって、またプラスアルファになるだろう」

細谷社長は会見でこう話し、新型コロナの扱いが5類に移行したことでさらなる消費の拡大が見込めると期待を寄せました。