ChatGPTなどのAIの規制のあり方を議論しているG7デジタル・技術大臣会合は、人権の尊重など共通の価値観に基づくルールを決めていくことで一致しました。

河野デジタル大臣のアバター
「こんにちは河野太郎です。ようこそ温泉地・群馬県高崎市へ」

29日から始まったG7の会合では、会場の一角で河野デジタル大臣のアバターが出迎えました。およそ100の企業や団体が、最新技術をアピールしました。

一方、大臣会合では、ChatGPTなどのAIの規制のあり方が議論されました。AIをめぐっては、プライバシーや著作権の侵害などが問題となっていて、EUは法律での規制に積極的な姿勢です。一方、日本は規制を少なくし、関連産業を育成したい考えです。

松本剛明総務大臣 
「人類の可能性を広げる新しい技術に道を閉ざすべきではないとの認識は共有」

各国は規制をめぐる政策の違いは認めた上で、「人権の尊重」や「民主主義」などの価値観に基づく共通のルールを作っていくことで一致しました。

河野太郎デジタル大臣
「前回のアメリカ大統領選あたりから、特に国境を越えて外国からの ディスインフォメーション(偽情報)が大きな課題、民主主義に対する脅威になってきたという認識」

中国やロシアを念頭に、人権や自由を侵害する利用には反対の姿勢を示した形で、G7はこうした内容を共同声明に盛り込む方針です。