ウクライナがTPP=環太平洋パートナーシップ協定への加盟を申請する方針だと、現地メディアが報じました。
ウクライナのカチカ通商代表は先週、経済関連のイベントに出席するためにアメリカ・ワシントンを訪れた際、TPPに関して「早ければ夏にも交渉開始の決定がなされるだろう」と話しました。
これはインタファクス・ウクライナ通信が報じたもので、ウクライナ政府が加盟申請をまもなく承認するとしています。
カチカ氏は今月、カナダとの間で改定された自由貿易協定がTPP加盟への「弾みになる」と強調。「加盟までに2年半を要したイギリスよりも早く加盟できることを願っている」と話したということです。
ロシアによる侵攻が続くウクライナは、EU=ヨーロッパ連合、さらにはNATO=北大西洋条約機構といった政治や経済、軍事的枠組みへの加盟の意思を示してきましたが、実現には至っていません。このため日本やオーストラリア、カナダなど11か国が参加するTPPも加盟には条件があるものの、経済的な枠組みという意味合いだけでなく、国際的な協力体制に加わりたい狙いがありそうです。

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