イタリアは地中海を渡って到着する移民が急増していることを受けて、6か月間の非常事態を宣言しました。

イタリアでは今年に入り、アフリカなどから地中海を経由する移民が急増し、すでに3万人以上が到着。去年の同じ時期の4倍近くにのぼり、南部のランペドゥーザ島では、受け入れ施設が過密状態になっているということです。

こうした事態を受け、イタリア政府は11日、非常事態を宣言。これにより、滞在資格を持たない移民を送還するための特別措置が可能となります。

宣言の期間は半年間で、当初の費用として500万ユーロ=日本円でおよそ7億3000万円の拠出も決めました。反移民を掲げるメローニ首相は「流れ着いた移民の管理を効果的かつタイムリーに行うためのものだ」としています。