日銀の植田新総裁は就任後、初めの会見で、現状では直ちに政策修正を行う必要はないとの認識を示しました。

日本銀行 植田和男新総裁
「物価の安定の達成というミッションの総仕上げに向けて、理論、実務両面で尽力してまいりたい」

戦後初の学者出身の総裁となった植田氏は、改めて現在の金融緩和の枠組みを継続する考えを示しました。

日銀はイールドカーブコントロールと呼ばれる長期金利を抑え込む政策をとっていますが、市場機能の低下などの副作用が指摘されています。

ただ、植田総裁は欧米での金融システム不安などもあり、金利の上昇圧力が落ち着いていることなどをあげ、現状では政策の継続が適当だと説明しています。