日銀の黒田総裁の後任に政府が植田和男氏を起用する人事を固めたことで急速に円高が進んでいます。

政府は4月8日に任期を迎える日銀の黒田総裁の後任に、経済学者で元日銀審議委員の植田和男氏を起用する人事を固めました。

この人事案が伝わったことを受けて、外国為替市場では急速に円が買われ、円相場は一時1ドル=129円台をつけました。

市場関係者は「植田氏の起用はサプライズだった」としたうえで、「市場では金融政策の正常化が進みやすくなると受け止められ、日米の金利差縮小を見越した円買いにつながった」と話しています。