三菱重工業が「スペースジェット」の事業の開発を中止したことを受け、西村経済産業大臣は「極めて残念だ」と話しました。

西村経済産業大臣
「国産旅客機の商業運航という当初の目的を達成できなかったことは極めて残念であり、重く受け止めております」

西村大臣は7日夕方、記者団の取材に応じ、三菱重工業が国産初の小型ジェット旅客機「三菱スペースジェット」事業の事実上の撤退を発表したことについて、このように話しました。

一方、このスペースジェット事業が「日本の航空機開発の能力向上に寄与した部分もある」と述べ、今後ほかの産業にも技術が活用されることに期待感を示しました。

この事業には経産省が500億円を支援するなど、官民あげた“日の丸ジェット”として期待されていましたが、航空機開発の知見不足などで6回も納期を延長するなどトラブルが相次ぎました。