ヤマト運輸は4月3日から、宅急便などの運賃を平均でおよそ10%引き上げると発表しました。
ヤマト運輸によりますと、4月3日から引き上げるのは宅急便・宅急便コンパクトなどの運賃で平均でおよそ10%値上げします。値上げは2017年10月以来、5年半ぶりです。
例えば、宅急便で3辺の長さが100センチ以内のサイズの荷物を関東から関西に運んだ場合の運賃は現在1500円ですが、1650円に引き上げられます。
ヤマト運輸は、ガソリン代や電気代などエネルギー価格の高騰に加え、労働力の減少によって賃金や時給単価が上昇したため、物流に必要なコストが上がり、運賃やサービス料金に適切に反映できていなかったとしています。
物流業界をめぐっては、コロナ禍やネット通販の広がりで需要は高まっている一方で、トラックドライバーの人手不足が深刻となっています。
来年4月からは働き方改革の一環でドライバーの時間外労働の規制が厳しくなるため、必要な荷物を運べなくなる可能性があり、“2024年問題”と呼ばれ、課題となっています。

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