ソニーグループは、十時裕樹副社長が社長に昇格する人事を発表しました。経営体制の強化でIT産業の難局を乗り切る構えです。
十時裕樹 副社長兼CFO
「ソニーグループがその多様性を生かし、進化、成長し続けることにより顧客に選ばれ、社員を元気にし、優秀な人材を集め、企業価値を高め、そして社会に還元する、そうしたポジティブスパイラルを生み出していきたい」
ソニーグループは、4月1日付で、十時裕樹副社長兼CFOが社長COO兼CFOに昇格する人事を発表しました。現在、会長兼社長CEOの吉田憲一郎氏は代表権のある会長CEOとなります。ソニーグループの社長交代は5年ぶりです。
吉田憲一郎 会長兼社長CEO
「当社の経営、そもそも私自身が1トップでやってるというよりは、チームとして経営をやってきているというつもりで運営しております。社長、それからCOOというタイトルを持ってもらうことによって、より内部に求心力、あるいは外部とのインターフェース、こういったものをより高い次元に持っていって、より大きな役割を果たしてもらえるんじゃないかと」
現在、会長兼社長CEOの吉田氏は、家電製品を中心とした企業構造を改め、ゲームや映画、半導体など、バランスの取れた経営体制への変革を推し進めていて、今後、成長の見込まれるEV=電気自動車の分野では自動車大手のホンダとの提携も成し遂げました。
IT産業をめぐっては、世界的な景気後退が懸念される中で、アメリカのIT企業各社が大規模な人員削減を進めるなど、逆風が強まっています。
ソニーグループは経営体制を2トップにすることで強化し、この難局を乗り切りたい考えです。

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