(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は1日、域外で開発されたAIモデルに依存すれば、ぜい弱性を抱えるリスクがあるとして、独自のAI能力を開発する必要があるとの考えを示した。
ラガルド氏は、自身が議長を務める欧州システミックリスク理事会(ESRB)の会議で、「欧州は独自のAI能力を開発し、AIを生み出すサプライチェーンに不可欠な存在になる必要がある。金融システムの強じん性に不可欠なツールへのアクセスが、域外で管理されるスイッチに左右されないようにしなければならない」と述べた。
ラガルド氏をはじめ、ECB政策委員会の複数のメンバーが、これまでもこの問題を繰り返し取り上げ、米国に大きく後れを取らないよう訴えてきた。
ラガルド氏は、「集中リスクが何を意味するかは、すでに目の当たりにしている。2024年夏には、1件のソフトウエア更新の不具合によって航空便が運航停止し、世界各地で銀行サービスに障害が生じた」と語った。
また、「ほぼ全ての金融機関が、取引戦略の調整や自らのシステムのぜい弱性発見を、ごく少数のモデルやAI企業に依存する未来」で何が起こり得るかを問いかけ、「アクセスを失うことが、金融安定に極めて大きな混乱をもたらす可能性がある」と述べた。
原題:ECB’s Lagarde Says Europe Must Develop Its Own AI Capabilities(抜粋)
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