オーストラリア最大の産金会社ノーザン・スター・リソーシズは28日、南アフリカの同業ゴールド・フィールズから受けた買収提案を検討の上、拒否したと発表した。提案は現金と株式によるもので、ノーザン・スターを387億豪ドル(約4兆2900億円)と評価する内容だった。

ノーザン・スターは、アクティビスト(物言う投資家)のエリオット・インベストメント・マネジメントから圧力を受けている。エリオットは低調な業績を批判し、会社売却や資産処分、取締役会の刷新を検討するよう求めている。ノーザン・スターは7月に新たな最高経営責任者(CEO)を任命した。

ノーザン・スターは、ゴールド・フィールズの提案について、保有資産や成長機会の「本質的価値を反映していない」とし、「極めて日和見的」だと指摘した。新規プロジェクトの稼働開始や来月のCEO交代を控えた時期の提案だったとしている。新CEOとなるスレシュ・ヴァドナグラ氏は、スイス資源大手グレンコアとオーストラリア産金大手ニュークレスト・マイニングの幹部を務めた経歴を持つ。

金価格が数年にわたり上昇する中、金鉱業界では合併・買収(M&A)が相次ぎ、ゴールド・フィールズは特に積極的な企業の一つとなっている。一方、ノーザン・スターはこの1年で生産見通しを数回引き下げた。西オーストラリア州カルグーリーの処理施設での問題が、エリオットが「世界有数」と評する鉱山資産の生産を制約している。

ノーザン・スターのマイケル・チェイニー会長は発表資料で、「ゴールド・フィールズは世界有数の金鉱資産群を、取締役会が考える本質的価値を大幅に下回る価格で、極めて日和見的なタイミングに取得しようとした」と述べた。ゴールド・フィールズの9月11日終値に基づく提示価格はノーザン・スター株1株当たり27豪ドル相当で、22%のプレミアムを上乗せした水準だった。

同会長はまた、条件付き提案の株式部分として新たに発行されるゴールド・フィールズ株について、「事業地域のリスクが大幅に高い」と指摘した。

ノーザン・スター株はシドニー市場で一時11%高の24.46豪ドルとなり、提示価格に近づいた。

ゴールド・フィールズに対しては、この買収提案についてこれ以上協議しないと伝えた。

エリオットとゴールド・フィールズに通常の営業時間外にコメントを求めたが、直ちに返答はなかった。

紫金鉱業集団の投資部門、ゴールド・マウンテンズ・アセット・マネジメント(金山資産管理)のマネジングディレクター、リサ・リウ氏は、ノーザン・スターについて、保有資産の質の高さを踏まえ「時価総額の拡大に注力したい公算が大きい」と指摘。「低い評価額で買収される可能性は低い」と述べた。

原題:Northern Star Rejects $27 Billion Approach From Gold Fields (2)(抜粋)

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