財源なき減税の危うさ「国債で処理すれば1ドル175円も」

ーー臨時国会がまもなく始まりますが、焦点となる食料品消費税減税に関して伊吹さんは前から反対されていましたよね。
伊吹文明 元衆院議長:
いや僕は反論というよりも心配なんですよ。やはり消費税っていうのは、社会保障の財源になってるわけでしょ。だから5兆円というお金をどういう形で工面してくるのか。これが工面できなければ今の医療保険の料率が上がるか、自己負担が上がるか、あるいは医療サービスを制限していくかしか方法ないんですね。
これをもし万が一にも国債で処理するっていうことになると、1ドル155円ぐらいから175円になったらそれだけでもう10円の物価上昇でしょ。安倍さんのときは、日本は物価上昇率も低くて、経済成長率もほとんどできていなかったけども、あの頃は1ドル80円から100円ぐらい。ということは1ドルのものを輸入して100円で済んだんです。円安はいくら(対策)やってもアメリカから圧力があってもやっぱり物価がどんどん上がりますからね。だからそこの辺りを整理をしてから、食料品の減税っていう話はした方がいいんじゃないかっていうことを私は言ってるわけです。
日本は皆保険制度っていうような世界のどこにもないようなありがたい制度をもってるわけだから、これを何としても守っていかないといけない。そのためには、消費税の果たしている役割って非常に大きいですよね。消費税がなければ保険料は今の2倍以上になる。消費税を入れてるから保険料はあの程度で済んでるんでね。
ーーただ、そういう意見をFacebookで伊吹先生がお話になったら反論が来たっていう話も聞きましたけど。
伊吹文明 元衆院議長:
反論も来るし賛成の人も来るし、私は別に反論が来たからっていうんで、嫌な気持ちもしないんですけれどね。私のプラットフォームで賛否両論の人が取っ組み合いをしてくれるのが一番の狙い。それを多くの人が見て「こういう意見もある」とかこちらも教えられることもあるしね。