米国とイランの交渉担当者は、イランがホルムズ海峡の通航を再開し、米国がイランの港湾に対する海上封鎖を解除する方向で段階的な合意を模索している。協議に詳しい関係者が明らかにした。

両国はここ数カ月、同様の合意をいずれも拒んできたが、ニューヨークで開かれている国連総会に合わせて開かれた24日の協議で事態打開を目指している。関係者が匿名を条件に明らかにした。カタール当局者が交渉を仲介しているという。

段階的な合意は、米国とイランが6月半ばに締結した覚書と似た形になる見通しだ。ただ、この覚書を受けて不安定ながら成立した停戦は、わずか数週間後に崩壊した経緯がある。

ホワイトハウス当局者は、トランプ大統領はイランとの対話に引き続き前向きだとしつつ、米国は交渉する必要はないと強調した。制裁強化と海上封鎖がイラン経済に圧力をかけており、米国が有利な立場にあるためだと説明した。

段階的な合意を巡る協議については、ロイターが先に報じていた。

米国とイランの断続的な交渉は、戦争開始以降、何度も決裂している。主な対立点はホルムズ海峡を巡る問題と、米国が凍結している数十億ドルの資金をイランがいつ利用できるようになるかだった。

国連総会出席のためニューヨークを訪れていたイランのペゼシュキアン大統領は演説で、制裁と米国による海上封鎖が続く限り、イランはホルムズ海峡での航行の自由を認めないと強調した。

イランのペゼシュキアン大統領が9月23日、ニューヨークで開かれた国連総会で演説した

イラン国営メディアによると、アラグチ外相がイラン側を代表して協議に臨み、ホルムズ海峡の通航再開を巡るイランの「確固たる立場」を説明。イラン側の報道によれば、条件には米国による海上封鎖の即時解除、イラン資産の凍結解除、「あらゆる戦線」での戦争終結が含まれる。「あらゆる戦線」での戦争終結とは、レバノンの親イラン・イスラム教シーア派組織ヒズボラに対してイスラエルが展開する軍事作戦を指しているとみられる。

トランプ氏は22日、国連関連の会合が相次ぐニューヨークで米国とイランの当局者が協議したと記者団に語った。この発言を受けて株価は上昇し、原油価格は下落した。

ホワイトハウスのウィトコフ特使は今週、SNSへの投稿で、両国は「仲介者を通じてイラン代表団と長時間にわたり協議し、仲介者は終日、双方の間を行き来した」と説明。「双方は一連の協議を無事終えた。建設的で有望なものとなることを期待している」とし、「仲介者は作業を継続する」と述べた。

フーシ派攻撃続く

一方、イエメンの親イラン武装組織フーシ派は、弾道ミサイルや巡航ミサイル、無人機を使ってサウジアラビアを2回攻撃したと、同組織の報道官がテレグラムへの声明で明らかにした。

1回目はサウジの首都リヤドにある「重要な標的」、2回目は紅海沿岸のヤンブーにあるサウジアラムコ施設を標的としたとしている。

原題:US, Iran Said to Be Exploring Phased Deal to Open Hormuz (2)、Houthis Claim Attack on Riyadh, Aramco Facilities in Yanbu(抜粋)

(第6段落以降に背景情報などを追加して更新します)

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