(ブルームバーグ):米国家経済会議(NEC)のハセット委員長は23日、インフレが落ち着いているにもかかわらず金融引き締めを進めようとしているとして、トランプ大統領が指名していない米金融当局者を批判した。
ハセット氏はジョージタウン大学でのイベントで、最近のコアインフレ率が年率2%となるなかで「なぜ利上げするのか」と述べた。 米連邦準備制度理事会(FRB)のウォーシュ議長については「異例なほど党派性の強いFRBを運営している」と語った。
ハセット氏は、FRB議長や副議長は通常、任期満了時にFRBを去るが、その慣例が守られていないと指摘。現FRB理事のジェローム・パウエル氏とマイケル・バー氏を例に挙げた。
パウエル氏は今年、議長としての任期満了後も理事としてとどまった。パウエル氏によると、金融政策を巡るFRBの独立性についてトランプ政権と対立する中での判断だった。バー氏も、昨年の副議長(銀行監督担当)退任後も理事会にとどまっている。
ウォーシュ氏、パウエル氏、バー氏を含む米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ全メンバーが先週の政策金利の引き上げに賛成した。ハセット氏は経済指標に対する自身の見方を踏まえ、「なぜそうしたのか懸念している」と述べた。
FRBの独立性
ハセット氏は「市場も懸念している。トランプ氏が指名していない多くの当局者がここ数日に講演し、さらに利上げが必要だと述べている」と指摘した。
これは「FRBの独立性を回復するには、なお多くの課題がある」ことを示していると主張。独立性の回復はウォーシュ氏にとって「優先順位が高い」とも述べた。
バー氏は23日、インフレ率をFRBの目標である2%に戻すには、さらなる利上げが必要になる可能性が高いとの見方を示した。ボストン連銀のコリンズ総裁は先週の利上げ決定を支持したと説明。セントルイス連銀のムサレム総裁は、物価上昇を抑えるため追加利上げが必要になる可能性があると述べた。
FRBの最新の経済見通しでは、当局者16人が年内に少なくともあと1回の利上げを見込んでいることが示された。
原題:Hassett Blasts Fed Officials Calling for Hikes in Recent Days(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.