(ブルームバーグ):23日のニューヨーク外国為替市場で、ドルが主要通貨に対して全面高となり、円は対ドルで9月3日以来の安値をつけた。米総合購買担当者指数(PMI)が2021年以来およそ5年ぶりの高水準となり、連邦準備制度(FRB)が利上げを継続するとの見方が強まった。
円は一時、0.6%安の1ドル=158円40銭まで売られ、200日移動平均線の158円45銭に接近した。先週18日に、日本銀行がレートチェックを実施したとの報道が伝わる前につけていた158円05銭の安値水準を超えて円安・ドル高が進んだ。
一方、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.6%上昇し、7月30日以来の高水準を付けた。今月に入ってからは1.4%上昇している。
この日は金利が急上昇した。強いPMI統計に加え、原油高や低調な入札を受けて国債売りが加速。大半の年限で利回りが約20年ぶりの高水準に上昇した。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)の為替ストラテジスト、アレックス・コーエン氏は「ファンダメンタルズは一段のドル高を示唆している」と指摘。「PMIの上振れで米経済の底堅さが改めて意識された。夏場に見られた米経済指標の弱含み傾向は後退し、FRBの利上げ観測は他国・地域よりも根強い」と述べた。
ドルを巡るセンチメントは改善が続いており、先高観が根強い。FRBが3年ぶりの利上げに踏み切った後も、当局者はインフレに対するタカ派姿勢を維持している。原油高と底堅い経済指標を背景に、短期金融市場は年内に少なくとも0.25ポイントの追加利上げを織り込んだ。10月の利上げ確率は50%を上回っている。
INGのストラテジスト、フランチェスコ・ペソレ氏は「相場を支配しているのはFRBだ。FRB高官のタカ派発言だけでも、ドル需要を維持するには十分だ」と指摘した。
過去10年の傾向では、9月最終週はドルが最も上昇しやすい。ブルームバーグの集計によると、この期間の週間騰落率(中央値)は、1年を通じて最も高かった。最終週に当たる21日から始まる今週も、ドルはこれまで0.8%上昇しており、今年も過去と同じ傾向をたどっている。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのグローバル市場戦略責任者、エリアス・ハダッド氏は、FRBが追加利上げをうかがう中、米国と主要国・地域との金利差が再び拡大し、ドルの投資妙味を高めていると指摘。他国・地域の中銀が追加の引き締めを行っても、「米経済の相対的な強さがドルを支えるだろう」と述べた。
オプション市場でもドル高観測が優勢だ。リスクリバーサルでは、各期間でドルの上昇を見込むオプション需要が優勢となっており、短期のドル強気姿勢は7月以来の高水準となっている。
原題:Dollar Jumps to Highest Since July on Strong US Growth Data (1)、USD/JPY at Highest Since Sept 3, Near 200-DMA: Major FX Techs(抜粋)
(最新のチャートとレートを加えて更新します)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.