米企業の業績見通しを巡り、株式アナリストは数カ月ぶりに全体として弱気に転じた。インフレと金利上昇が利益に及ぼす影響への懸念が背景にある。

シティグループの指数によると、利益予想を引き下げたアナリストの数が23週間ぶりに、引き上げたアナリストを上回った。2021年9月以来最長となっていた上方修正優勢の流れが途切れた。

BNPパリバ・ウェルス・マネジメント・ドイツのシュテファン・ケンパー最高投資責任者(CIO)は「弱さの主な要因は、生活必需品と一般消費財の両方を含む消費関連、素材、金融だ。生活費の上昇とエネルギー価格の上昇が重なったことに直接関係しているとみられる」と分析した。

ウォール街のアナリストは、米企業の利益が今年大幅に伸びるとの見方におおむね自信を示しているものの、一部は目先の株式市場の見通しに懸念を示している。

モルガン・スタンレーのストラテジスト、マイケル・ウィルソン氏は今週、株式のバリュエーションがさらに低下し続け、エネルギー価格の一段の上昇によって金融政策が引き締められれば、S&P500種株価指数が最大7%下落するリスクがあると警告した。

経済協力開発機構(OECD)は23日のリポートで、2027年の世界のインフレ率は予想を上回るペースとなり、金融政策のさらなる引き締めが必要になるとの見通しを示した。米連邦準備制度理事会(FRB)は物価上昇圧力に対応するため、今月、3年ぶりに政策金利を引き上げた。

インフレと金利上昇が利益に及ぼす影響への懸念を背景に、株式アナリストの米企業業績見通しは数カ月ぶりに弱気に転じた

原題:Analysts Snap Longest Run of US Earnings Upgrades in Five Years(抜粋)

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