(ブルームバーグ):米国の住宅ローン金利が、この2年余りで最も高い水準に上昇した。米住宅市場は物件価格の高止まりと販売低迷で既に不振にあえいでいるが、ローン金利上昇がさらなる重しとなる。
全米抵当貸付銀行協会(MBA)が23日に発表したデータによれば、30年物固定住宅ローン金利は18日終了週に、前週比15ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して7.12%となった。2024年5月以来の高水準だ。
当初5年間は固定金利でその後変動金利となるタイプの住宅ローン金利は、13bp低下して6.10%となった。
住宅ローン金利は2月以降、上昇基調にある。2月末にイラン戦争が勃発したことを受けてエネルギー価格が押し上げられ、インフレ懸念が再燃した。米連邦準備制度理事会(FRB)は先週、物価上昇圧力を抑えるため、2023年以来となる利上げを実施した。
住宅ローン金利の上昇を受け、ローン申請をする人の数も減っている。MBAによれば、住宅購入のための申請指数は前週比0.8%低下して、4週間ぶりの低水準。借り換えのための申請指数は2.6%低下し、2025年2月以来の低い水準となった。
7%超のローン金利は、需要を一段と冷え込ませる可能性がある。
不動産仲介レッドフィンのチーフエコノミスト、ダリル・フェアウェザー氏は「7%という数字は重要だ。目にする最初の数字が7%では、心理的な影響を及ぼす」と述べた。
同氏は金利上昇によって住宅価格の伸びは抑えられる一方、販売の低迷は続くとみている。
米中古住宅販売件数は8月に減少し、25年6月以来の低い水準となった。米住宅建設業者の業況感は9月に1年ぶりの低水準となり、22年12月以来の最低に並んだ。金利上昇が住宅購入をためらわせているほか、建設資材や燃料の値上がりでコストも膨らんでいる。
原題:US Mortgage Rates Surge Above 7% to a More Than Two-Year High(抜粋)
(第5段落以降にエコノミストの見方などを追加し、チャートを加えて更新します)
--取材協力:Michael Sasso.
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