米ゴールドマン・サックス・グループが、クレジット大手運用会社の買収で最有力候補に浮上していることが明らかになった。ゴールドマンは買収のペースを加速させている。

事情に詳しい関係者によると、夫婦2人の経営から出発し、ローン担保証券(CLO)発行体として最大手の一角を占めるまでに成長した米パーマー・スクエア・キャピタル・マネジメントの買収に向け、ゴールドマンが協議に入っている。

パーマー・スクエアはクリス・ロング氏とアンジー・ロング氏が率い、企業向け融資を束ねて債券化する市場の爆発的な成長を背景に、事業を拡大。現在の運用資産は370億ドル(約5兆8200億円)に上る。

関係者によると、両社は合意成立に努めているものの最終決定には至っておらず、協議が物別れに終わる可能性もある。関係者らは非公表の情報だとして、匿名を要請した。

ゴールドマンの広報担当者はコメントを控え、パーマー・スクエアの担当者はコメントの要請に応じなかった。

企業買収のアドバイザーとして名をはせているゴールドマンだが、自らの買収実績にはばらつきがあった。しかし、この1年は資産運用事業の強化という明確な目標の下に買収を重ね、買収する側としての評価の改善を図っている。

ゴールドマンのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は先週、業界会合で最近の相次ぐ買収の理由について、「われわれには隙間がある。それを埋められるものがどこにあるのか、非常に慎重に検討してきた」と説明。

「さらなる買収があるのか。恐らくそうだろう。ほかにも明らかな隙間があり、適切な案件を見つけることができれば、買収するだろう」と述べた。

ゴールドマンはこの1年だけでも、特定分野に特化した上場投資信託(ETF)運用会社2社のほか、商業用不動産投資会社、ベンチャーキャピタルの買収で合意。ゴールドマンは以前から世界最大級のオルタナティブ資産運用会社だが、CLO組成規模は同分野の大手他社に見劣りする。

パーマー・スクエアを買収すれば、ゴールドマンは同事業の規模を速やかに拡大できる。S&Pグローバル・レーティングによると、パーマー・スクエア最大の魅力は運用資産総額のうち約270億ドルを占めるCLOプラットフォームだ。

米国のCLO市場は過去15年間で4倍になり、1兆3000億ドルを超えた。大手資産運用会社の投資家は、こうした商品が生み出す継続性の高い安定的な手数料収入を好む。

パーマー・スクエアはこのほか、オポチュニスティック・クレジット、プライベートクレジット、上場する事業開発会社(BDC)にも投資している。

原題:Goldman in Talks to Buy $37 Billion Credit Firm Palmer Square(抜粋)

--取材協力:Todd Gillespie.

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