(ブルームバーグ):シカゴ連銀のグールズビー総裁は、金融政策当局として、繰り返し発生する根強い供給ショックを無視することはできず、経済に痛みをもたらしかねない対応を取らざるを得ないと警告した。
グールズビー氏は21日、ロンドンでのイベント向けに準備した原稿で、「供給ショックは発生頻度が高まり、影響も深刻化し、長期化している」と述べ、「インフレをもたらす供給ショックが根強くなれば、それを『看過する』という考え方の根拠の一部はもはや成り立たなくなる」と指摘した。
同氏はさらに、こうしたショックと、それによって生じるインフレに対する米金融当局の対応は、需要の過熱に対処する場合ほど積極的である必要はないものの、それでも痛みは避けられないと述べた。
「これこそ、スタグフレーション型のショックが常に中央銀行に突き付ける、雇用とインフレの間の痛みを伴うトレードオフだ」とグールズビー氏は述べ、「残念ながら、こうした環境では、正常化への道は厳しいものにならざるを得ない」と語った。
政策当局者の間では、5年半にわたって2%の目標に達していないインフレへの懸念が強まっている。一部当局者は、関税やイランでの戦争後の原油価格急騰に伴う供給ショックにとどまらず、物価上昇圧力が広がっているとのグールズビー氏の懸念に同調している。
需要の抑制
繰り返し発生し、長期化するショックを無視し続けることは、「物価安定という責務を果たさないことを意味する」とグールズビー氏は述べた。
「大規模で持続的かつ繰り返し発生するショックが予測されるのであれば、中央銀行はそれでも法的責務に基づき物価安定を回復させなければならない。インフレを押し下げる唯一の方法は、金利を引き上げて供給と需要の差を縮めることだ。たとえその影響が、コストショックの起きている分野と完全には一致しなくてもだ」と述べた。
原題:Fed’s Goolsbee Says Road to 2% Inflation May Not Be Painless
(抜粋)
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