(ブルームバーグ):米国の小売りディーゼル価格が初めて1ガロン=6.50ドルを超えた。戦争を背景に値上がりが続き、影響が経済全体に広がっている。
米自動車協会(AAA)によると、19日時点で全米平均価格は6.505ドルに上昇した。9月に入って上昇が加速し、月初から87セント超値上がりした。ほぼ連日の上昇となっており、2022年に付けた最高値も上回った。
米国とイランの戦争に伴い、ディーゼルの世界的な供給が逼迫(ひっぱく)している。ホルムズ海峡経由の輸送はなお抑えられており、中東産原油の出荷も戦前の水準に完全には回復していない。このため、世界各地の製油所で燃料生産に制約がかかっている。
ロシアもディーゼルの大半の輸出を禁止しており、この措置を10月まで延長する可能性がある。ロシアの製油所にウクライナのドローン攻撃が続いている。週末にはモスクワ製油所が、今年最大の夜間攻撃で被害を受けた。
米国では、乗用車にディーゼルを給油する人は少ない。ただ、トラックや農業機械、発電機、船舶、鉄道、家庭用暖房設備などに使われ、経済のほぼあらゆる分野に関わる。
中間選挙を控え、過去最高水準にあるディーゼル価格は、アイオワ州など農業が盛んな州や、メーン州のように家庭用暖房油への依存度が高い州で、トランプ大統領率いる共和党への逆風となる可能性がある。
原題:US Diesel Tops $6.50 a Gallon as Wars Worsen Global Crunch (1)(抜粋)
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