世界4大会計事務所の一角であるプライスウォーターハウスクーパース(PwC)は、スイスでの賞与を半減する計画だ。同社はAIの普及と厳しい経済環境を受けてコスト削減を目指している。事情に詳しい関係者が明らかにした。

賞与削減方針は、特定のチームを対象にここ数週間に開かれた複数回の社内説明会で伝えられた。関係者は社内事情に関わるとして匿名を条件に取材に応じた。この件について書面による通知はなかったという。

PwCの広報担当者は、社内や人事に関する事項にはコメントしないと述べた。

関係者によると、PwCスイスは削減の理由として、厳しい経済環境と業務でのAI利用の拡大を挙げた。

先行きが不透明ななか、コンサルティング各社はコストを切り詰めている。KPMGは退職者が少ないことと「市場環境」を理由に、英国のアドバイザリー部門で約200人を削減。マッキンゼー・アンド・カンパニー、アーンスト・アンド・ヤング(EY)米国法人、PwC米国法人なども過去12カ月間に、管理・事務部門の人員規模を縮小している。AIやアウトソーシングを活用してコストを削減し、収益性を高める狙いだ。

関係者によると、スイスのPwC社員が人員削減の計画について質問したところ、同社は現時点では検討していないと説明した。

スイスには数多くの国際企業が欧州本社を置いている。このためコンサルティング会社は、スイスに拠点を置く企業から世界規模の案件を受注できる。

ただ、PwCは今年、最大級の顧客の1社だったロシュ・ホールディングを失った。また、PwCが長年コンサルティングを手がけてきたクレディ・スイスがUBSグループによる買収で消滅したことも、事業の重荷となっている。

原題:PwC Consultants Brace For Big Bonus Cuts In Switzerland Amid AI(抜粋)

--取材協力:James Booth、Jennifer Creery.

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