(ブルームバーグ):米OpenAIは、新規株式公開(IPO)を前に、ChatGPTを開発する同社の評価額を1兆2000億ドル(約186兆円)超とする新たな資金調達について、投資家と初期段階の協議を行っている。
匿名を条件に語った関係者によると、資金調達の進展を巡る決定は、OpenAIの株式公開の時期に左右される。協議は投資家側が持ち掛けたという。
OpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は先日、米誌フォーチュンに対し、IPOの計画は引き続き進んでいるものの、2026年中には実施しないと述べていた。別の関係者によると、OpenAIが追加の資金調達をすれば、IPOをさらに1-2四半期先送りできる柔軟性も生まれるという。
同関係者によれば、追加の資金調達は、企業の合併・買収(M&A)を促進する狙いもあるという。
OpenAIはこれまで、アップルの元幹部ジョナサン・アイブ氏によるAIデバイススタートアップのioや、開発者向けPythonツールを手掛けるスタートアップのアストラルなどの買収に数十億ドルを投じている。
一方、この規模の資金調達が実現すれば、OpenAIの評価額は最大のライバルである米アンソロピックを上回る可能性がある。アンソロピックは5月、新規投資を含めた評価額9650億ドルで資金を調達した。
同関係者によると、OpenAIはIPOを前に、未公開市場の投資家にどこまで情報を開示できるかについて、法的な制約も踏まえて検討している。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は15日、協議について報道。今回の資金調達により、長年の出資者はOpenAIのIPOを前に投資額を積み増すことが可能になると伝えた。
AIモデル「Claude(クロード)」を開発したアンソロピックもIPOの準備を進めており、上場先としてナスダックを選んだ。ブルームバーグは、アンソロピックが早ければ10月にもIPOを実施し、スペースX以上の規模となる資金調達を目指していると報じている。
原題:OpenAI Weighs Funding Round at Over $1.2 Trillion Valuation (1)(抜粋)
(第3段落以降に関係者からの情報を追加して更新します)
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