米AI開発企業アンソロピックは、同社のチャットボット「Claude(クロード)」と米資産運用大手ブラックロックやバンガード・グループなどが提供する金融分析・リスク管理技術を組み合わせたサービスを、金融アドバイザー向けに売り込んでいる。

「Claude for Financial Advisors」と呼ばれるこのシステムは、調査や事務作業、ポートフォリオ監視の迅速化を図る。アンソロピックとブラックロックの幹部が明らかにした。

金融業界への展開を進めるアンソロピックにとって、これまでで最も重要な取り組みの一つとなる。チャールズ・シュワブやiCapitalなどのツールとも接続する今回の機能は、アンソロピックが先に導入した金融サービス業務を担うAIエージェントに続くものだ。こうしたAIエージェントは、提案資料の作成や財務諸表の確認などを行うよう設計されている。

AI業界は急成長すると同時に混乱にも見舞われている。アンソロピックとOpenAIはいずれも新規株式公開(IPO)を計画しており、初期投資家には数十億ドル規模の利益をもたらす見通しだ。OpenAIは先週、投資銀行業務や株式リサーチに特化した金融サービス機能を発表した。

一方、AI技術の急速な進展を巡っては、世界各国の議員や業界幹部の間で警戒感が高まっている。アンソロピックのダリオ・アモデイ最高経営責任者(CEO)は12日、AIが人類に及ぼす「深刻な」リスクへの懸念が高まっていると主張し、AI業界は新たなモデルの開発ペースを落とす必要があると訴えた。OpenAIのサム・アルトマンCEOとスペースXAIのイーロン・マスクCEOも、この見解に賛同した。

アンソロピックはOpenAIと同様、ソフトウエア開発やコーディング以外にも特化型サービスを展開し、法人顧客の獲得を競っている。

Claude for Financial Advisorsもその取り組みの一環で、金融アドバイザーがより多くの顧客に対応できるよう、業務プロセスの効率化を打ち出している。

原題:Anthropic Deepens Finance Industry Ties With BlackRock, Vanguard(抜粋)

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