(ブルームバーグ):ソフトバンクグループの信用リスクを示すクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)が拡大し、2023年以来の高水準に迫っている。出資先の米OpenAIの年内上場見送り報道や、金利高を背景とした資金調達コストの上昇懸念が信用力の重しとなっている。
ブルームバーグの集計データによると、14日午後1時55分時点で5年物CDSのミッドスプレッド(ビッドとオファーの中間値)は約371ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、先週末の約368bpから拡大した。日中ベースで3月30日(約381bp)以来の高水準となり、23年3月に付けた約400bpにも近づきつつある。
ソフトバンクGは今月起債した1兆円の個人向け社債の払込期日を17日に控えるほか、ドル建て社債の発行を視野に海外投資家の需要も探る予定だ。AI関連投資で巨額の資金需要が続く中、CDSの拡大は信用リスクに対する警戒感の強まりを示し、今後の資金調達条件にも影響する可能性がある。
OpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)はフォーチュン誌のインタビューで、新規株式公開(IPO)の時期として今年は「賢明なタイミングではない」と述べ、上場は27年以降になるとの見通しを示した。AI戦略の中核である同社の上場が当初の見込みより遅れることになり、ソフトバンクG株は14日の取引で一時前週末比13%下落した。
りそなアセットマネジメントの下出衛チーフ・ストラテジストは、世界的にAI投資とそのための資金調達が急拡大しており、投資回収の時期が遅れればリスクオフの動きが強まりやすいと指摘。ただ、AI投資については一気に膨らむとインフレや金利上昇などのひずみも生じるため、適度なペースダウンが持続的な成長につながるとの見方を示した。
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