OpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は13日、AI開発の「ペースを調整」し、最先端のAIモデルの能力向上が人間による制御能力を上回らないようにするとの考えに支持を表明した。

アンソロピックのダリオ・アモデイCEOと同様の表現を用い、安全性に重点を移すことで代償は生じるものの、高度化するAIを米企業が責任を持って開発しているとの信頼を維持するためには、その価値があるとの見方を示した。

アルトマンCEOはXへの投稿で「米国企業が競争にさらされているからといって、無謀な行動が正当化されるわけではない。能力向上が安全性確保や監視を上回ることがあってはならない」と述べた。一方、安全性の確保は進歩を止めるという意味ではないとも強調。「『ペース調整』は『停止』を意味しているわけではない」とした。

同CEOの発言に先立ち、アモデイCEOとxAIを率いるイーロン・マスクCEOは、異例にも足並みをそろえ、AI開発にブレーキをかけるよう呼びかけていた。アルトマンCEOも今月初め、リスクをより深く理解するため、OpenAIが最先端技術の進歩を減速させる可能性があると社員に伝えていた。また、安全性を巡る懸念への対応を優先し、新規株式公開(IPO)を年内は実施しない方針も確認している。

アジア市場では14日、AI関連株が下落した。OpenAIの主要投資家であるソフトバンクグループ株は東京市場で13%安。韓国市場ではサムスン電子とSKハイニックスがともに4%超下落した。

アルトマン氏は13日のX投稿で、OpenAIがAI規制の連邦レベルでの枠組みを支持する立場を改めて示した。また、米AI企業が開発ペースを落としても、中国の競合企業は減速しないとの懸念が広がる中、国際的な協調には米政府の支援が必要だと述べた。

原題:OpenAI’s Altman Voices Support for ‘Pacing’ AI Development(抜粋)

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