(ブルームバーグ):オーストラリアの住宅用不動産市場で、重要な春の販売シーズンが2週目を終えた。主要都市では住宅の競売件数が前週から増えたものの、市場の低迷を背景に、前年同期を大きく下回る水準が続いている。
不動産コンサルティング会社コタリティのデータによると、週末に主要都市で競売にかけられた住宅は約1600戸。前週から増加した一方、前年同期比では約34%少なかった。
コタリティのリサーチディレクター、ティム・ローレス氏は「春になると市場に出回る物件が増えるという季節的なパターンが表れているものの、前年より低い水準にある」と指摘した。今週は競売予定物件が1900戸超に増え、活動がさらに活発になる見通し。ただ、9月末にかけて再び鈍化するとみている。
オーストラリアの住宅市場はかつて過熱感が強かったが、政府が5月に実施した不動産関連税制の変更に加え、オーストラリア準備銀行(中央銀行)による3回の利上げの影響で、勢いが弱まっている。コタリティによると、住宅価格の指標は8月まで5カ月連続で下落。3月のピークからの下落率は3.6%に達した。
ローレス氏によると、週末の競売成約率は58.5%と、19週ぶりの高水準に上昇したが、前年同期の水準には届かなかった。当時は競売にかけられた住宅の約4分の3が売却されていたという。
同氏は、競売件数が前年を下回っている背景には、新規売り出し物件の減少に加え、成約率の低迷を受け、売り手が競売ではなく相対取引を選ぶ傾向が強まっていることもあると指摘した。
原題:Australian Housing Activity Remains Subdued in Key Spring Season(抜粋)
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